1.ゲルカルチャーの使用目的

gelculture_01ゲルカルチャーは、魚介類養殖用飼料として珪藻類を培養する際に使うケイ酸栄養塩の連続供給資材です。
珪藻類の培養には、従来はメタケイ酸ナトリウム等を適宜添加する方法がとられてきました。しかし、この方法は溶解作業が面倒で、ケイ酸分を高濃度に保つことが難しい等、作業面や管理面に欠点がありました。
ゲルカルチャーは、これらの点を改良。含水ケイ酸ゲルを用いてケイ酸を連続供給するため、作業性・管理・安全性に優れ、珪藻類の増殖が極めて容易になる商品です。

【ゲルカルチャーの特徴】

  • 長時間、連続してケイ酸の供給が可能。
  • 高いケイ酸濃度が維持でき、珪藻増殖ピークを高く維持することが可能。
  • 面倒な取り扱いや操作がなく、培養槽へのケイ酸供給が容易。
  • 粒状品でゲル状ケイ酸分が100%のため、ケイ酸の放出状況が容易に確認できます。
  • 溶け残りが再使用可能であり、全量放出後も残渣を生じません。

藻類培養液「KW21」(0.1%)とゲルカルチャーによるキートセロスの培養試験結果例


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注)

  • KW21の1000倍希釈海水にケイ酸源としてゲルカルチャーを用いたときの、ケイ藻(キートセロス・グラシリス)の増殖曲線。
  • 培養開始時のキートセロス細胞数は5万個/ml。
  • ゲルカルチャーはバラの状態で浮遊させた。対照としてメタケイ酸ソーダ区を設けた。
  • ゲルカルチャー100mg/L以上の添加で増殖促進、ピーク細胞数の増加、細胞維持期間の延長効果がある。
  • ゲルカルチャーが多いほど顕著な効果が期待できる。

2.ゲルカルチャーの使用方法

  • ゲルカルチャーをネットに入れ、エアレーション付近に吊るすか通気管にくくりつける等の方法でご使用ください。(溶け残りの回収が容易になります。)
  • 静置培養や小規模の培養では、ゲルカルチャーをそのまま添加し培養後にメッシュフィルターで濾別することもできます。

【使用例】

培養海水1トンに藻類培養液KW21を1リットル添加し、ゲルカルチャー350gをネットに入れて培養海水中の水流の多い場所に吊るしてください。

【使用量の目安】ゲルカルチャーと藻類培養液KW21との併用使用濃度

ゲルカルチャー海水1Lあたりの使用量 藻類培養液KW21海水1Lあたりの使用量
浮遊ケイ藻 0.1g ~ 5.0g(推奨0.2g~0.5g) 0.5ml~1.0ml
付着ケイ藻 0.01g ~ 5.0g 0.05ml~0.1ml

※ゲルカルチャーが多いほど増殖良好です。

【使用上の注意】

  • ケイ酸の水中への放出量は、水流との接触が多いほど、また水温が高いほど多くなりますので、使用最適濃度は使い方により異なります。
  • 溶け残ったゲルカルチャーは、軽く水洗したあと、ポリ缶・ジップロックビニール袋などに湿った状態で密封し冷暗所保管しておけば、再使用できます。

【取扱上の注意】

  • 製品保管は冷暗所でお願いします。密封状態を保ち、乾燥しないようご注意ください。
  • 氷点下での保管(冷蔵庫等)は、製品が凍結しますのでお止めください。また、オートクレーブなどで高圧滅菌をすると、製品が白化しますのでお止めください。
  • ゲルカルチャーを水中で高圧滅菌すると溶解してしまいますのでお止めください。
  • 開封後は、乾燥白化を防ぐため、速やかに使い切るか密閉保存してください。

3.梱包形態

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